転職をふと考えたら・・

「会社を辞めたい・・」と思った時、ふと立ち止まって考えて欲しいこと


2023年4月18日(火)

仕事をしていると、「もう辞めたい・・」と思うことがあるかもしれません。実は、退職は会社側ではなく自分で決めたという場合が大半です。

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、転職者が直前の勤め先を離職した主な理由は「自己都合」が 76.6%と最も高くなっています。「自己都合」の離職理由(3つまでの複数回答)を見ると以下のようになっています。

1番目:労働条件(賃金以外)がよくなかったから(28.8%)
2番目:満足のいく仕事内容でなかったから(26.0%)
3番目:賃金が低かったから(23.8%)

このように、労働条件や仕事内容、給料の低さなど、自分で解決できないものが原因となって転職している人が多いようです。さらに、年齢別に見ると、25~29歳の20代後半では、以下のような転職理由だそうです。
1番目:満足のいく仕事内容でなかったから(31.4%)
2番目:賃金が低かったから(31.3%)

20代後半の社会人にとっては、キャリアアップやスキルアップ志向を満たせない不満や給料がなかなか上がらないという状況が転職理由になっていることが浮き彫りになっています。

そこで、「退職」と文字が頭をかすめた時に、一度立ち止まって考えることをお勧めします。意外と退職してから転職活動を始め、こんなはずではなかった・・と苦しんでいる方もいるからです。立ち止まって考えた方が良い理由を挙げると・・・。

1つめ:経済的な理由です。
退職すると、毎月の収入が途絶え、かつ、自己都合で退職していまうと3ヵ月間は失業保険も入らないため、新しい仕事を見つけるまでは無収入の期間が生じます。そうなると、早く次の仕事を見つけなければ・・・と焦ってしまい、自分が希望する条件に合致しないけれども、内定をもらった企業に転職するという方もいます。経済的に切羽詰まった状態で転職活動をすると、生活費を稼ぐために妥協して転職し、転職後に後悔してしまうとケースも。転職活動は時間がかかる可能性があるということを念頭に入れ、経済的に困らないような形で退職を進めた方が良いかと思います。


2つめ:上司に相談することで解決できる場合があります。
退職を決断する前に、問題だと思っていることを上司や人事担当の方に相談してみることをお勧めします。例えば、今の部署に折り合いの悪い上司がいると言った場合、人事担当の方に相談することによって部署移動をしてもらえるなど、相談することによって問題が解決される場合もあります。そのため、現職で改善できる方法は無いか探ってみるのも一案です。


3つめ:将来的なキャリアに悪影響を与える可能性があります。
転職活動の際には、前職の退職理由を聞かれることが大半です。まだまだ石の上にも3年という考え方の経営者が多い中、短期間で離職をした場合は、すぐに辞めてしまうのでは?と懸念を抱かれる可能性も大きいのが現状です。パワハラや過多な残業時間など、自分を守るためにも退職した方が良い場合を除き、緊急性が無い場合は、一度立ち止まって考えた方がより良い転職活動ができます。

在職しながら、次のステップについてするべきことを情報収集したり、友達に相談したり、求人を検索したり、できることも色々とあります。また、しごとマルシェでは、「仕事を辞めたい・・」と思った時に相談できるような緩い繋がりのある存在になりたいと考えています。求人情報の提供やアドバイスに限らず、誰かに聞いて欲しいとか情報を得たいという方、お気軽にご連絡下さい。こちらからお申込み頂けます。