転職成功ストーリー

企業から直接話を聞いて新たな可能性が開けることがある!


2025年7月16日(水)

先日、「最終面接の結果、ぜひ採用させていただきたいと思います。」という採用のご連絡があった!

今回、お仕事とのご縁をつなぐことができたのは、保育園児を育てる30代のシングルマザー。独身時代からずっと、接客やインストラクター、販売の現場で働いてこられた方だった。結婚、出産を経てもなお、同じ会社でキャリアを積み続け、やがて管理職に昇進。でも、その裏で、小さなお子さんを育てながらの夜勤や土日祝のシフト勤務は、あまりに大きな負担が掛かっていたようだった・・。

「夜のシフトの日は、保育園から娘を迎えに行って、そのまま夜間保育の施設に預けてたんです・・。」と聞いて、どれほどの葛藤あったのだろうかと思った。心も身体も限界を超えてしまい、その職場を退職された。

小さな子どもを育てながら女性が正社員として働くことの厳しさには、本当に胸が締めつけられる思いになる・・。子どもの急な病気や発熱もあるし、また、週末も仕事となると保育の壁が立ちはだかる。勤務時間や休日日数は、勤務条件というよりは、生き方そのものに関わる問題だと思う。

これまでの仕事が子育てとの両立が厳しかったということもあって、彼女は、次の仕事として土日祝が休める事務職を希望されていた。ただ、正社員での事務職は応募者が多いので競争率が高く、現実は甘くなかった。そんな時、偶然にも総務職の募集をしている企業があった。けれど、そのポジションもすでに決まった所だった。

でも、採用担当者と話をする中で、「総務職は決まってしまったのですが、お会いさせて頂いてもいいでしょうか?弊社は、時短正社員も可能ですし、子育てしながら働きやすい環境を整備していますので、もし宜しければお会いしたいと思います。」との言葉をいただいた。


この一言がきっかけだった!

実は、その企業は中小企業家同友会のご縁で、社長やスタッフの方々と何度か顔を合わせたことがあった。皆さん本当に穏やかで、温かい空気を纏った会社だと、店舗を訪れるたびに感じていた。だからこそ、彼女の落ち着いた話し方や柔らかな雰囲気と合うだろうなあと思っていた。

 

そして、2度の選考を受け、接客のお仕事で採用という結果に!この知らせを聞いたとき、私は、彼女の悩み抜いた日々のことを聞いていただけに、これからはきっと報われていくような気がして、心から嬉しくなった。また、今回の企業へのご紹介を通じて、企業の柔軟な制度や、ひとりひとりの状況に寄り添う姿勢にも触れることができた。そして、何より「この人に、ここで働いてほしい」と思えたご縁がうまく成就したことに、深く感謝したい。

転職は、単なる「仕事選び」ではないと心底思う。転職は、これからの生き方に大きく関わってくる。だからこそ、転職相談・転職支援に対して真剣に取り組んでいきたい。