インタビュー

時代に応じたものづくり


有限会社 槙塚鉄工所

槇塚 涼さん

2018年9月10日(月)


今回は、槙塚鉄工所の社長である槇塚 涼さんにインタビューをさせていただきました!


―『Steel Factory』が生まれたきっかけはどのようなことでしたか?
 元々は既存の鉄工所の事業をしていたんですけど、時代の流れに応じて何か新しいことをしないと、と考えていたときにある講演会に行ったんです。そこで「ゴミは宝」という言葉を聞き、自社でのゴミは何かと考えたときに浮かんだのが「スクラップ(細切れで修理再生の見込みがなくなった金属)」だったんですね。そこで、弟にこれで何か作れないかと相談して、表札やキャンドルスタンドなど「ちょっとしたモノ」から作って販売を始めたのがきっかけです。

 

―「ちょっとしたモノ」から『Steel Factory』という大きな事業に繋がったんですね!現在はどのような事業をされていますか?
 家具やフライパンのような生活用品の製作など、デザイン的なものは『Steel Factory』という事業の製品として、住宅の手すりや階段などは鉄工所の製品として製作を行っています。

 

―なるほど、様々な事業をされているんですね!その他に新しく取り組みたいと考えていることは何かありますか?
 仕事上、繋がりのある建築業界の方々と連携して、らせん階段を全国の方々に周知・販売することです。香川県内にとどまらず、全国各地から「ウチで頼みたい」と言ってくれるお客さんを少しずつ増やしていけるよう、人との繋がりを大事にしていきたいです。

 

―人との繋がりは仕事をしていくうえでも大切なことなんですね。やりがいを感じるのはどんなときですか?
 やはり何よりも、お客さんから「ありがとう」と言ってもらったときですね。自分たちが作ったものが喜ばれる、それを当たり前と思わないこと。お客さんの喜びが自分たちの喜びであると実感します。

 

―「ありがとう」は魔法の言葉ですね!ものづくりに対するこだわりはどのようなところに持っていますか?
 デザインの中でも「シンプル」というところには特にこだわりを持っています。製作工程から仕上げまで一切の手を抜かず、飾ったときに綺麗に見えるか、収まり感はしっかりしているかなど、細部までのチェックを欠かしません。どこに出しても恥ずかしくないようなものづくりに日々取り組んでいます。

 

―細かいところまで手間暇かけられているんですね。改めてお伺いしたいのですが、鉄の魅力はどこに感じますか?
 耐久性に優れていて、尚且つ、様々な形に作りかえられるところですね。鉄は木とは違って、どんなに細く加工しても頑丈であり、切っても溶かせばまた接合することができるので、色んな製品に対応できるんです。

 


槙塚鉄工所のロゴ

―鉄は万能なんですね!ところで、会社のマークの意味は何ですか?
 このマークは、花、笑顔、MT(槙塚鉄工所)など、見る人によってさまざまな捉え方ができるような作りになっています。その一つの意味としては、現在の会社は弟と2人で再出発したので、2人で力を合わせて頑張っていくということですね。

 

―たくさんの捉え方が出来そうですね。それでは最後に、今後の目標を教えてください!
 ビジョンとして掲げるのは何といっても日本一ですね!こういうことはどんどん言葉に出していったほうが良いと思います。責任は他の誰でもなく自分にあるんだから、言葉に出して、それにどんどん近づいていけたら良いと思います。日本一といっても単に会社の規模ではなく、小さく強い会社で「知名度」日本一を目指したいです。

 

【プロフィール】
槇塚 涼さん
香川県生まれ香川県育ち香川県一筋(専門学校でちょっとだけ大阪に浮気)
お休みの日は娘さんと遊んで過ごしているそうです♪
槙塚鉄工所公式サイト:http://www.steel-factory.jp/

 

    ◇槙塚鉄工所の経営理念◇
   光ある ものづくりの  鉄光所
   お客様が、幸せになる  鉄幸所
   工夫して 素材を生かす 鉄工所

 

◇インタビューを終えて
今回、槇塚さんからお話をお伺いして、ものづくりに対する愛情や、仕事に対する思いがすごく伝わりました。とても素敵なギャラリーや仕事場も見学させて頂いたんですが、どの作品にもどの空間にもアーティストさんの強いこだわりを感じました。個人的には、隠れ家のような個室barの空間がとても好きで、大切な人ができたら一緒に行きたいなと思いました♡

 

香川大学経済学部/川内 真由

香川大学経済学部/冨原 京子

香川大学法学部/仲本 太郎