先日、40代前半の女性から転職のご相談を受けた。お話を伺うと、「子育ても一段落したので、これからはパートタイムで働きたい」とのことだった。
そして、彼女の履歴書を拝見すると、子育て前は新卒で入社してから一貫して同じ仕事に正社員として携わり、第一線で活躍されていた方だった。前職に戻った方が良いのでは?とも提案したものの、子育てと両立しながら働くのは難しいとのことだった・・。そして、この仕事がしたいという風に特定できていないとのこと。
「どんな仕事に興味がありますか?」そう尋ねると、返ってきた答えはとてもシンプルでした。
「やりがいを感じられる仕事がしたいんです。自分がやったことで、何かが変わったと実感できる仕事がいいなと思っていて。」
■何気ない会話の中に、ヒントはある
さらに彼女と話を続けていると、家事の話になった。「なかなか家の片付けをする時間が取れないですよね・・。でも、いざ始めてみると、部屋が片付け前と後で全然変わってきますよね?なので、片付けって結構『やった感』を感じられるんですよね~。」そんな話をすると、彼女は前のめりになって話をしてくれた。
「実は、掃除の仕事にも、ちょっと興味があるんです。週末には知り合いの家の片付けを手伝ったりもしてるんですよ。やっぱり片付けをした後ってすっきり気持ちいいんですよね!」と。
彼女の話を聞いて、複数のゲストハウスを運営されている社長をご紹介した。面接には私も同行させていただいたのですが、その場で交わされた会話がとても印象的だった。社長は、仕事内容の説明だけでなく、
「将来どんな風に働きたいですか?」
「この仕事を通して、どんな人生を描いていますか?」
といった、彼女の仕事観や人生観に踏み込む質問を積極的にされていた。
さらに、
「最初は清掃業務からですが、将来的には他の業務にもチャレンジしてほしい」
「ゆくゆくは、現場をまとめる管理的な役割も担ってもらえるかもしれませんね」
と、先の可能性についても語られていた。
社長は、ゲストハウスの清掃の仕事を単なる掃除の仕事ではなく、「人が育ち、役割が広がっていく仕事」として捉えていることが、ひしひしと伝わってきた。
仕事に意味を見出す人と、仕事の意味を大切にする経営者
社長のお話を聞きながら、「この経営者の価値観は、彼女の考えとぴったり重なっているな」と思った。そして、面接の後、彼女に感想を聞いてみると、「ここで働きたいと思いました!」と好感触だった。この方に働いて欲しいという想いを社長も抱かれたようで、彼女は無事に採用が決まった。
お二人をお繋ぎし、本当に良いご縁だったと思った。
彼女は、仕事を単なる「作業」としてではなく、「自分の人生や成長とつながるもの」として捉えたいと考えていた。そして、社長の方は、社員一人ひとりの可能性に目を向け、仕事を通じて可能性を広げたいと考えられていた。
このお二人が出会うことによって、きっと良い化学反応が生まれるだろうなあと思った。
そんな良い化学反応のある人と人の出会いに立ち会えることが、転職支援という仕事のやりがいだと感じた。
また、この二人から、「やりがいのある仕事」は、遠くにあるとのではなく、これまでの経験や、何気ない日常の中に潜んでいるものだと感じさせられた。
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