なんとなく時間つぶしに入ったコンビニで、特に目的もなく手に取った一冊。それが『日本のしきたりがよくわかる本』でした。
表紙を見たときは、正直「少し堅そうな本だな」という印象。それでも気になってページをめくり、たまたま開いたところに書いてあったのが、「おはよう」という言葉の意味でした。
「おはよう」とは、「お早くお起きになりまして、ご健康なことでおめでとうございます」という意味だと知り、思わず手が止まりました。
毎日のように何気なく使ってきた言葉なのに、そこには相手の健康と一日の始まりを祝う、こんなにも丁寧であたたかい気持ちが込められていたのです。
意味を知らずに使っていた言葉が、急に違って見えました。ただの挨拶だと思っていた「おはよう」が、相手を気づかう立派な言葉だったと知り、少し背筋が伸びるような、そして誰かにちゃんと伝えたくなるような気持ちになりました。
この本には、他にもさまざまなしきたりが紹介されています。どれも難しい作法というより、日本の気候や風土、人と人との距離感の中で自然と生まれてきた暮らしの知恵でした。なぜその時期にその行動をするのか、なぜその言葉を使うのか。理由を知ることで、しきたりは「守らなければいけないもの」から「意味のある習慣」へと変わっていきます。
最近、周囲の人への敬意や感謝が少し足りていないかもしれない、と感じることがありました。忙しさに追われ、なんとなく同じ毎日をこなしていただけだったように思います。けれど、言葉や行動の意味を知り、意識して使うだけで、日常は少しずつ表情を変えていくのかもしれません。
この本は、なんとなく過ごしていた日々を、意味を知りながら暮らす時間へと変えてくれる一冊でした。
byかなへび
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