転職をふと考えたら・・

思っていた仕事と違った・・を防ぐために


2026年9月15日(火)

転職相談で退職理由をお聞きすると、「入社前に想像していた仕事内容と、実際の仕事が違っていた」という話を伺うことが時々あります。求人票には仕事内容が記載され、面接でも説明を受けていたはずなのに、なぜこのようなミスマッチが起こるのでしょうか?

その理由の一つは、求人票にすべての業務が詳しく書かれているとは限らないからです。主な仕事内容は記載されていても、それに付随する業務や入社直後に担当する仕事までは、十分に説明されていないことがあります。また、面接時や入社前に十分な説明を受けなかったことに原因があるようです。

同じ職種名でも、実際の仕事は企業によって異なる

例えば、「営業職」として採用された場合でも、入社後すぐに営業活動を始めるとは限りません。商品知識を身につけるため、最初の半年間は倉庫内作業を担当したり、商品の配送からスタートしたりする企業もあります。また、営業活動の中に、納品や簡単な組立作業などが含まれていることもあります。


「事務職」も同様です。データ入力や書類作成が中心の企業もあれば、電話対応や来客対応の割合が多い企業もあります。少人数の職場では、備品管理や清掃、商品の梱包といった幅広い業務を担当することもあります。

また、職種名が同じでも、仕事内容や仕事の進め方、担当範囲も企業によって全く異なることもあります。そのため、職種名や求人票の短い説明だけで仕事内容を判断しないことが大切です。

面接で確認しておきたい5つの質問

求人票だけでは具体的な働き方が分からない場合は、面接で次のような点を確認することをお勧めします。

1.一日の仕事の流れを教えていただけますか?
2.入社後、最初に担当する業務は何ですか?
3.半年後や1年後には、どのような役割を期待されていますか?
4.他部署の業務を担当することはありますか?
5.今回の募集背景と、前任者の有無を教えていただけますか?

このように具体的に質問することで、「入社後の半年間は配送業務が中心になる」「前任者がいないので、周囲に確認しながら自分で仕事を覚える必要がある」といった、求人票には書かれていない情報が分かることがあります。

募集背景から見えてくることもある

募集の背景を確認することも重要です。事業拡大による増員なのか、退職者の補充なのか、新しくつくられたポジションなのかによって、入社後に求められる役割や教育体制は変わってきます。例えば、前任者の退職に伴う募集であれば、引き継ぎ期間はあるのかという質問は大事だと思います。新設されたポジションの場合は、決められた業務を担当するだけでなく、仕事の進め方や仕組みを自分で考えることが求められる場合もあります。


質問することは、意欲が低いことではない

仕事内容を詳しく聞くと、「細かいことを気にする人だと思われないだろうか?」と心配になる方もいるかと思います。でも、仕事内容を正しく理解したうえで応募や入社を判断することは、求職者だけでなく企業にとっても大切です。入社後すぐに「聞いていた話と違う」となれば、双方にとって残念な結果になってしまいます。

質問するときは、できない仕事を避けるような聞き方ではなく、前向きな姿勢を添えると印象も変わります。

例えば、

「入社後の働き方を具体的にイメージしておきたいので、一日の仕事の流れを教えていただけますか?」

「できるだけ早く仕事を覚えていきたいのですが、入社後は、どのような業務から担当することになりますか?」

などの聞き方であれば、仕事への関心や入社意欲も伝えられます。


入社前の確認が、長く働ける職場選びにつながる

実際に、入社後に、全く想定していなかった他部署の仕事を担当することになり、退職された方もいます。会社の状況によって担当業務が変わることはありますが、自分が対応できる範囲なのか?希望する働き方と大きく離れていないか?など、できるだけ入社前に確認しておきたいですよね。

転職活動で大事なのは、入社後に納得感を持って働き続けられる職場を選ぶことが大切です!「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぐためにも、分からないことを曖昧なままにせず、面接の場で遠慮なく具体的に確認してみて下さいね。それが、自分に合った仕事や職場を見極めるためには非常に大事なことですから。

キャリアアドバイザー
飯原美保