最近、60代~70代の方々からの転職相談が立て続けにあった。ここまで高齢層からの問い合わせが集中するのは珍しくて、社会の変化を肌で感じた。
その中で、ある70代の男性の切実な訴えには心が痛んだ。
それは、「70歳を過ぎたら、なかなか雇うてもらえんのや。ハローワークにも行ったけど、仕事が見つからん。生活が苦しいから生活保護を相談しに行ったら、車を持ってたら申請できんって言われてな。でもな、車がないと仕事に行かれんで。無茶苦茶やと思わんか?」という発言。
彼の話を聞き、正直、胸がつまる思いがした。 生活のために働かないといけないのに、働き口はなかなか見つからない・・。 そして生活保護も簡単には頼れないという状況に、感情的になってたけれど、とても現実的な問題を突いていると思った。
確かに、生活保護制度には一定の資産制限が設けられており、車の保有が支給対象から外れる原因になることもあるとメディアで取り上げられていたことがあった。
でも、地方に暮らす高齢者にとって、車は「資産」というよりも「生活の足」であり、「就労の手段」でもある。そして、車が無ければさらに転職も厳しくなるのに、生活保護というセイフティネットが機能していないのでは?とさえ思った。
企業側にもまた、雇用のハードルがある。体力的な問題や労災リスクなどもあり、「できれば若い人がいい」という考えも経営判断として理解できなくもない。 けれど、働きたいという意思がありながらも「働ける場所がない」という高齢者が増えているのは、これだけ人手不足が社会課題になっている中、矛盾がある。
歳をとっても「社会と関わっていたい」「働きたい」「稼ぎたい」「誰かの役に立ちたい」という働くことに対する意思を持っている人たちが働ける社会になるには?という大きな課題について考えさせられた。
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