ずっと前に買ったこの本をじっくり読んでいる。養老孟司さんとヤマザキマリさんの話には共感する部分が多々あり、首が痛くなるほど一人で頷きながら読んでいた。中でも、すごく共感したのは、「役に立たないこと」の価値に関して。
現代社会では、役に立つものばかりが求められていて、都会のオフィスには役立たないものは一つも置かれていない。でも、野山を歩いたら、モグラの穴があったり、石が転がっていたり、木や草が生えていたり、目に見えるもの全てが役立つとは限らないし、「意味が無い」もので溢れている。
このように、実際、意味の分からないものが山ほど溢れているのが自然であるのに、現代人は自然から離れた生活を長年することにより、それを忘れてしまっていると言う。さらに、人は、感覚から入るものを軽視し、何もかもにも意味を求めすぎていると。そして、勉強すればなんでも頭に入ると勘違いをしてしまっているとのこと。
そのため、今、私達が必要なのは、自然の中で感覚を磨くことが非常に重要なのだとことだった。この考え方には深く共感する。物事を役に立つのかどうかという視点に囚われてしまうと、人にとって大事な部分を見失ってしまうのではと思うから。
特に最近感じるのは、「遊び」に関して。遊ぶことがどのように役立つのかということはあまり語られていないし、公園で遊ぶ子も少なくなっているように感じている。そして小学校に上がると「遊んでないで宿題しなさい!」とか言われるように、どちらかというと「遊び」は良くないことのように捉えられているケースも多いのでは?とも思う。
でも、子どもの頃にいっぱい遊んだ経験ってすごく大事だと思う。遊びの中ではぐくめることってたくさんあるから。友達と喧嘩をしたり、仲直りをしたり、共有したり、笑いあったり、共感したりなどなど、子ども達の心を育むために大事な要素がいっぱい詰まっている。
仕事に対してもそうだと思う。最近はタイパ・コスパが叫ばれているけれど、時短の中で本当は大事なことを見過ごしてしまっているように思う。一見、役に立たないことの価値を私達大人も見直していく必要があるのでは?と思う。
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