本屋に平積みされていた多くの中の一冊。それが、『営業の神様』だった。タイトルに惹かれ、何気なく手に取り買って読んでみた。
小説のようなストーリーでとても読みやすかった。そして、営業という仕事の本質が分かりやすく、また、心に響くように表現されていた。特に心に響いたのは、こんな一節だった。「営業の仕事とは、商品やサービスを売ることではない。相手が求めているのは、自分と同じ目線で未来を描いてくれること。そして、自分の価値を認め、大切にしてくれることだ。」
うわ~、その通りだと声が出そうになった。そして、これまでの自分は、この本質を理解できていただろうか?営業という仕事を、「売ること」とだけ捉えていたのではないか?すごく反省した。
これまで何度も「自社の商品はこういう強みがあります」「このサービスなら、こんなメリットがあります」と説明したいけれど、なかなかできない自分がいて葛藤をし続けてきた。そして、大手に比べると見劣りする自社サービスをどうすべきか・・と頭を悩ましてもいた。
でも、私が抱えていた悩みというのは、あくまで「売る側の目線」だったと思った。本当に大切なのは、「相手は何に悩んでいるのか?」「自分にはどんな提案ができるのか?」 という視点を持つことなのでは?と気づかされた。
ちなみに、私の仕事では、企業の経営者や採用担当者と話すこともあれば、求職者の人生に関わることもある。特に求職者にとって、仕事はただの「お金を稼ぐ手段」ではなく、その人の人生そのものを作り上げていく重要な要素になる。
そのため、単純に「希望条件に合った求人を紹介する」だけではダメだと強く思った。
「どんな人生を歩みたいのか?」
「何を大切にしているのか?」
「どんな環境でその人は輝けるのか?」
こうした深い部分まで聞き出した上で、仕事や企業を紹介していきたいと強く思った。そのためにも、本音を伝えてくれるような信頼してもらえるように自分自身が成長したいとも思った。そして、今自分がしている営業という仕事を通して、自分自身の生き方が問われているのかもしれない・・とも思った。
この本は、営業の仕事は奥深いということに気づかされるし、自分自身の考え方や姿勢、人間力すら問われる仕事だと考えさせられる本だった。常に自己研鑽が大事だなあということにも。営業職に就いている方にはおススメの一冊です!
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