私がこれまで読んだ本の中でも、深く心に残り続けている一冊があります。
腰塚勇人さんの『命の授業』です。
大きな事故で身体の自由を奪われながらも、周囲の支えと感謝の力で奇跡のような回復を遂げた著者の姿は、読み手の心にまっすぐ届きます。
この本を通して強く心に残ったのは、「自分の身体は、人を喜ばせたり助けたりするためにある」という気づきでした。
そう思うと、自然と口から出る言葉さえ変わってきます。
これまで当たり前に使ってきた口も、相手を傷つけるためではなく、励ましたり感謝を伝えたりするためのもの。
目は人の良いところを見るために使うと、悪い部分ばかりを探す癖がいつの間にか薄れていきます。
耳は人の言葉を最後まで聴くためにある。
手足は誰かを助けるために動かすもの。
そして心は、人の痛みがわかるために使うもの。
著者が語るこの“5つの誓い”に触れたとき、自分の身体がどれほど「機能不全」だったかに気づかされました。
使えているつもりで、実はまったく活かせていなかったのだと。
健康で何不自由なく過ごしていると、人はなかなか大切なことに気づけません。
けれど腰塚さんは、不自由になったからこそ気づけたと言います。
自身を不幸だとは捉えず、事故でさえ「気づきをくれた出来事だった」と感謝できる境地に至った著者の言葉は、平凡な日常を生きる私の胸にも強く響きました。
はたして私に、そんなふうに物事を捉えられる日が来るだろうか?
そう思いながらも、この本を読んでから、少しずつでも体の使い方や言葉の使い方を変えたいと思うようになりました。
自分の身体を、誰かのために、優しさのために使う生き方。
その第一歩として、この一冊は大きな学びを与えてくれます。
by てらちゃん
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