転職をふと考えたら・・

転職活動をしている時に起こり得る「人生が変わる5つの偶然」


2026年3月13日(金)

キャリア心理学者 John D. Krumboltz が提唱した「ハップンスタンス理論」という考え方を知っていますか?この理論では、キャリアは計画だけで決まるものではなく、偶然の出来事が人生の方向を大きく変えることがあるとされています。

 

実際に働いている人の話を聞くと、この理論の通りだと感じる場面がよくあります。

「まさか自分がこの仕事に就くとは思っていなかった」
「最初は全然違う仕事を探していたんです」

そんな言葉を聞くことも珍しくないからです。


そこで、今回は、キャリア相談の中で実際によく起きる「人生を変える偶然」のパターンを5つご紹介したいと思います。

①たまたま応募した会社が、実は一番合っていた

転職活動では、最初から「ここだ!」と思える会社に出会えるとは限りません。むしろ、「とりあえず話だけ聞いてみよう」と、軽い気持ちで応募した会社が、結果として一番自分に合っていたというケースは少なくありません。実際に働いてみると、仕事内容よりも 人間関係や社風が自分に合っていたという理由で長く続くことも多いのです。


②知人の一言でキャリアの方向が変わる

キャリアの転機は、求人サイトではなく人との会話から生まれることもあります。時々あるのが、「その仕事、向いてそうやで!」「うちの会社、今募集してるんやけど興味ない?」など、知り合いからの何気ない一言がきっかけで、新しい仕事に挑戦する人もいるんです。キャリアは、人とのつながりの中で広がっていく側面もあります。

③最初は興味がなかった仕事にやりがいを見つける

転職相談に乗っている中で、もともとは別の職種を希望していた方が、結果として違う仕事に就くことも時々あるんです。最初に提案した時に、「その職種は考えてみたことが無かったけど、興味があるかもしれません!話だけでも聞きに行ってみてもいいですか?」ということで会社説明を聞きに行き、興味が湧いたのでそこで働くことになった方もいらっしゃいます。


そして、実際に働いてみると、「やってみたら意外と面白かった!」とか「この仕事をやってみると自分に向いているかもしれないと思ったんです!」と実際にやってみて初めて自分の適性に合っていたことに気づくケースもあります。

④小さな挑戦がキャリアを広げる

キャリアの転機は、必ずしも大きな決断から生まれるわけではありません。例えば、

・資格の勉強を始めてみる

・新しい業務に手を挙げてみる

・副業や勉強会に参加してみる

そんな小さな挑戦がきっかけで、キャリアの可能性が広がることもあります。最初は小さな一歩でも、後から振り返ると大きな転機になっていることも少なくないんです。

⑤出会いが人生の方向を変える

キャリアの方向性や転機が「出会い」で変わることもあります。上司・同僚・友人・取引先など、人との出会いがきっかけで、新しい仕事に挑戦したり新しい世界を知ったりすることもあります。

 

キャリアは「計画」だけで作られるものではない

転職相談に来られる方の中には、「将来のキャリアをちゃんと決めないといけないですよね・・」と不安そうに話される方もいます。

 

もちろん、目標や計画を持つことは大切です。でも実際の人生は、計画通りに進むことばかりではないですよね・・。

むしろ、偶然の出来事 × 自分の選択 の組み合わせによって、キャリアは少しずつ形作られていくものだと思います。

 

そのため、もし今、「自分の進む道が分からない」「この選択でいいのか不安」そう感じている方がいたとしても、それは決して悪いことではありません。むしろ大切なのは、

目の前のチャンスに少しだけ手を伸ばしてみることだと思います。

その小さな一歩が、将来振り返ったときに「あの時の出来事が人生の分岐点だった」と思える出来事につながることもあるからです。

 

キャリアは、偶然と選択の積み重ねで作られていくもの。だからこそ、出会いやチャンスを大切にしながら、一歩ずつ進んでいきたいですね。

キャリア支援アドバイザー
飯原美保